DCソレノイドの特徴


(『正しい制御機器の使い方 ソレノイド編』より抜粋)

◆3.1)吸引力が任意にとれる:

 可動鉄芯と固定鉄芯の対向部の形状を変えることにより、負荷特性に合わせた吸引力特性が得られる。

 ※詳細は、可動鉄芯形状による吸引力特性を参照。

◆3.2)励磁電流が一定である:

 ACソレノイドの場合は、可動鉄芯のストロークによって励磁電流が変化する(ストロークの大きい点ではストローク0の時の10〜20倍)が、DCソレノイドは可動鉄芯のストロークに関係なく直流抵抗のみにより定常電流が決まる。

◆3.3)動作時間が一定である:

 DCソレノイドは、直流電流で駆動するため、動作時間がACソレノイドのように周波数によって変化することが無く常に一定である。

◆3.4)吸引時に可動鉄芯のうなりがない:

 DCソレノイドは、可動鉄芯が固定鉄芯に吸着された状態で、電圧が印加されていても騒音・振動が全く発生しない。

 ACソレノイドは、電源が交流であるため交番磁束による吸引力が、周波数の2倍の数で0となるためうなりが発生する。くま取りコイルを設けるなどにより、ある程度まで減少し得るが、皆無とすることは出来ない。

 

◆3.5)消音型ソレノイドが簡単に出来る:

 ソレノイドの可動鉄芯は、直流・交流いずれも固定鉄芯に吸引される瞬間には、金属的な衝突音を伴うが、DCソレノイドの場合、各鉄芯間にエアーギャップがあっても励磁電流に変化がないことから、可動鉄芯先端に非磁性体を付加するか、又は可動鉄芯の頭部に緩衝材(ゴムワッシャー等)を装着し、鉄芯間に隙間を設けることによって両者の衝突音を全く消すことが出来る。

 ACソレノイドの場合は、エアーギャップによってコイル焼損の危険があるため不可能である。

 ※詳細は、技術資料”消音付ソレノイドについて”参照。

 

◆3.6)構造が簡単で取付が容易である:

 2〜4個のネジで容易に取り付けが可能である。

 但し、それぞれの重量、及び振動・衝撃等の機械的条件から設定し、これに適応するものを選択すること。又、フレームのネジ穴は、フレームの外縁に近い箇所にあるものが理想的であり、フレームの中心又はこれに近い箇所のネジ穴は、取り付けネジの先端によりコイルが損傷する危険があるので避けるべきである。